ミュージカルやプレイといったブロードウェイ・ショーの作品の良し悪しや出来栄えの評価とし、代表的なものにトニー賞、そしてドラマ・デスク 賞の2つのアワードがあります。その道の専門家達の評価の結果として、選出される各賞の受賞作品はその評価に十分答える内容と出来栄えであることは間違いありません。しかしプロの選出結果、つまり作品の受賞如何とその作品の人気とは大いに異なる結果を示す場合がしばしばあります。
美女と野獣
1994年のトニー賞では最優秀作品賞を含む9部門にノミネートされながらも受賞結果は舞台衣装の一部門のみの受賞となった作品。トニー賞の評価はどうあれ1994年4月18日のオープン以来11年目を過ぎた現在ブロードウェイ史上第6位に位置するロングランを記録し2005年4月8日、4500回目のパフォーマンスを達成。現在ブロードウェイで興行中のミュージカルの中では「オペラ座の怪人」次ぐ第2のロングランを続ける人気ミュージカル。
物語りは真実の愛を待つ野獣が住む、森の奥深くにあるキャッスル。父親を探しにやってきた村の美しい娘ベルは、囚われの身になっている父親の身代わりになります。魔女によって、醜い野獣にされた城主が人間に戻る為には一輪のバラの花びらの全てが落ちる前に真実の愛に目覚めなければなりません。
ベルのやさしい心に少しずつ愛に目覚めて行く野獣。しかし、バラの花は容赦なく花びらを散らせて行く。
デズニ−の同名アニメーション・ミュージカルをブロードウエイの舞台版にしたものですが、大人でも十分楽しめる作品に仕上げられています。製作はオリジナル・アニメーションの本家、ディズニー・プロダクション。アニメーション映画と言いテーマパークといい、世界をリードするクリエーティブ集団であるディズニー・プロダクションがはじめて手掛けたブロードウェイ・ミュージカル。260着に及ぶ意匠と豪華さを競う衣装。心に残るミュージック・ナンバーの数。そして、野獣が人間に変る瞬間の意表をつく舞台装置。ブロードウエイにはかつて無い、ミュージカルのイメージを作り上げています。 |