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レント

1996年、トニー賞最優秀作品のほかブロードウェイ・ミュージカルでは珍しいピュリッツァー賞も受賞。1996年オフ・ブロードウェイで公開されるや大変な反響を呼び僅か2ヵ月後にはブロードウェイに昇格し、久々のブロードウェイ・オリジナル・ミュージカルのメガ・ヒットととなった、言わばブロードウェイ・ミュージカルのシンデレラともいえる作品です。公開当時のニュースウィーク誌はレントを60年代のヘアー、70年代のコーラスラインそして90年代はレントと評していますが、この言葉はレントを的確に表現しています。「ヘアー」「コーラスライン」何れも当時のアメリカ社会を若者達の視点から描いたものですが「レント」も、時代背景の違いはあれ同じ視点から演出されています。

物語りは、オペラ「ラ・ボエーム」をベースにしていますが、舞台はパリの変わりにニューヨーク。登場人物もイースト・ビレッジに住むレント、つまり家賃を払うのに窮する貧しい若者達が主人公。麻薬、同性愛、エイズなど80年代半ばから90年代にかけて若者達を取り巻く社会問題がロック・ミュージックに乗せてビビットに語られる
ミュージカル・ドラマ。

レントは創作者、ジョナサン・ラーソンが自らの青春記を元に作り上げた作品です。貧しい生活の苦悩の中でミュージカルへの夢を追いつづけた彼は5年の歳月を掛けて台本、作詞、作曲とこのミュージカルのほとんど全てを一人で作り上げましたが完成したレントの初リハーサルの前日に35歳の若さで急死しました。

レントの根強い人気の影には架空のものがたりとは一線を画したオーディエンスを引きつけづには置かない真実の青春像が舞台一杯に繰り広げられる事に有ります。